同じ部品を複数配置する場合は、ブロックを使えば修正が楽ですよね。
しかしブロックを編集するのが苦手な人が私の廻りには多いです。
見ているとブロックエディタを使っているのですが、インプレイスブロック編集の存在を知らないようでした。
ブロック編集はダイナミックブロック作成の際には必須ですが、ブロック内の情報しか見えなくなるので、周辺の状況がわからなくなります。
そんな場合はインプレイス参照編集が便利です。
簡単にいえば、ブロック内オブジェクト以外をすべて暗転状態にして、モデル空間上で
ブロック内オブジェクトを編集する機能です。
(外部参照も、参照先から編集することができますが今回は省きます。)
コマンドは [ refedit ]
ブロックを選択後、refeditと入力→Enterで編集に入れます。
リボン使用であれば、リボンの中に。
ツールバー使用なら、インプレイス参照編集のツールバーがポップアップします。
インプレイス参照編集のツールバーには4つのボタンがあり
・変更を保存:編集したブロック・参照を保存する
・変更を破棄:文字通り、編集をキャンセルしモデル空間へ戻ります。
・作業セットに追加:ブロック・外部参照外のオブジェクトを取り込むことができます。
取り込まれたオブジェクトはすべてのブロック・参照に反映されます。
・作業セットから除去:ブロック・外部参照からオブジェクトを除外します。
除外されたオブジェクトは通常のオブジェクトとなります。
実際やってみると非常に便利で手放せなくなる機能だとおもいます。
ではさらに使い勝手を向上させるために、ダブルクリックアクションを置き換えてみましょう。
デフォルトでは、ブロックをダブルクリックしたときにはブロックエディターが起動しますが、
インプレイス参照編集が起動するようにカスタマイズすることが可能です。
まず、コマンドラインに [ cui ] と入力しエンターを押します。
するとユーザーインターフェースをカスタマイズというウィンドウが立ち上がるとおもいます。
左上のウィンドウのダブルクリックアクションの+をクリックし、その中のブロックの項目の+
をクリックします。
ブロックエディタが設定されているとおもいますので、これを
インプレイス参照編集に入れ替えます。
上記の画像のように左下のウィンドウの検索欄に「ブロック」と入力します。
検索結果にインプレイス ブロック編集というコマンドがあるので
クリック・ドラッグして、先ほど開いたダブルクリックアクション→ブロックの項目にドロップします。
そうすることでダブルクリックアクション→ブロックの項目がインプレイスブロック編集に入れ替わったかとおもいます。
あとはOKをクリックし画面が閉じれば、ブロックまたは外部参照をダブルクリックした際には
インプレイス参照編集が起動するようになっているとおもいます。
一点だけ、バグなのか仕様なのかわからないのですが、
参照編集中にMATCHPROPコマンドを使用し、ロックされている線分なども一緒に選択してしまうと、色が変わってしまう現象がみられます。
参照編集中は暗転しているだけでロックされているわけではないのかもしれません。
編集中はご注意を。
しかし便利な機能なので
ぜひトライしてみてください。
ではまた。